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ドラッカー名著集9 「経済人」の終わりドラッカーを知りたい方には必読
本書は20世紀の大戦を自ら経験したドラッカーが、

より人が幸福になるために考えるべきことを訴えたものです。



「民族・人種」を煽って独裁になったナチスドイツ、

「理想社会」を煽って独裁になったソ連、

そして独裁者という共通項で両国が結びついた。



人々が幸せになるためには、

イデオロギーなるものに個々人が敏感になり、

それが行き着く先を想像しなければならない、

ということを教えてくれる本です。



民族・文化・伝統・宗教・・・どれも人が生きていくうえでは大切なものだと思いますが、

それが対立を生むことも確かです。

個人と個人がそれぞれの個性・多様性を認め合い、かつそれらを超えて交流することが重要なのでしょう。

そうでなければ、ハンチントンのいうように「文明の衝突」がさらに拡大してしまうでしょう。



ドラッカーは、経営学者として著名であり経営者や企業の責任を強く訴えており、

私としては「ちょっと厳しいな」と思っていましたが、

その根底には全体主義への嫌悪があるのだということを、

本書を読むことで理解しました。

組織が多様であり、かつそれぞれが社会に責任を持たなければ、

全体主義になってしまうということだと思います。



ただ、最近はドラッカーが危惧していたように、組織の正当性が揺らいでいます。

組織で働く人は、組織の正当性を今一度再確認する必要があるのでしょう。 ...


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